ノッキングとは
投稿者 :担当広報 on
エンジンの異常燃焼の一つで、ノック音を伴うのでノッキングと呼ばれます。
カッカッカッとかカリカリ、チリチリという感じの音を発生し、スパークプラグからの着火からの正規燃焼の途中でその他の部分から勝手に発火することを言います、ノッキングが何度も連続で発生するとエンジン内部が溶けたり、故障の原因になります。
チューニングで厳しい設定にしている場合は別としてノッキングが起きる原因については、燃焼室にカーボンスラッジが堆積して見かけの圧縮比上がったり、カーボンが燃焼しノッキングが起こったりします、またハイオク指定のエンジンに粗悪な燃料や、レギュラーガソリンを入れたり、一部のエンジン洗浄燃料添加剤もノッキングを起こす原因となります。
3000回転くらいの低速ノックでは制御も相まってまず壊れないようですが、6000回転くらいで起きる高速ノックでは非常に危険です。
エンジン燃焼室内には700度程度で溶けるアルミも使用されていますが、燃焼ガスは1000度以上になります、これで何故大丈夫かと言いますとアルミと燃焼ガスとの間に比較的温度の低い境界層が出来、熱を遮断しているからです。
問題となるノッキングはスパークプラグでの点火後に燃え広がっている途中に起こり、スパークプラグから遠いところにある境界層付近で起こり境界層を吹き飛ばしてしまい主にアルミ部品を溶解してしまいます。
単発やたまに起きるノックは問題無いどころか高効率でエンジンが動いている証拠でもありますが、連続でノックが起きると境界層を長時間破壊し続けエンジン内部の温度が上昇し溶解や破損につながるのです。
応急処置はレギュラー指定車ならハイオクを入れる、ガソリン水抜き剤(IPA)を入れる、なるべく静かに運転するくらいでしょうか、エンジンに異常を感じたら整備へだしてください。