電動スーパーチャージャー
投稿者 :担当広報 on
電動スーパーチャージャー
数年前の話ですがHKSがプロトタイプをイベントに出展したり、メルセデスSクラスと他に何車種かボルグワーナー製の電動スーパーチャージャー(以下SC)が搭載販売されました。
軽自動車とか二輪くらいならなんとか使えそうな玩具のような軸流ファンの電動SCは結構前からありましたがいよいよ自動車メーカーも採用し真っ当なアフター品も出そうな雰囲気ですので、スペックはどんなものかと調べた感じ
HKSのはプロトタイプのらしきスペックを発見
作動電圧14V最大圧縮比1.6・モータ出力2kw・7万RPM・風量180kg/h
メルセデスベンツ M256エンジンに使われているボルグワーナー製(以下BW)のものは恐らくこのスペック
作動電圧48V最大圧縮比1.4・モーター出力5kw・7万RPM・風量500kg/h
(スペックは落ちるものの作動電圧12Vバージョンもあり)
両方ともターボラグを埋める様にセッティングしターボでの加給が始まったら出力を落とすか停止すると言う様な動作想定のようです。
BWの方は補助ではなくて(恐らく共通軸で連結されている)ターボまで組み込んだハイブリッド製品もあるようです、搭載車の市販は調べてません。
ちなみにBWの方はモーター付きインペラーハウジング単体、電源回路無しでOEM製品なら10万前後で買えるようです。
HKSの方は軽スポーツとかスポコンに積んだら楽しそうですね。
BWの方は制御方法が素直なら流用としてはありかもしれません
ボルグワーナーチャージャーを2500ccのトヨタ1JZで計算してみる。
充填効率100%計算ですが、圧縮効率や配管での損失なんか諸々でプラマイ0と仮定
ブースト上限値40kpaかけるとして最大風量的には4761RPMまでは40kpa保てそうです。
あれ!?これすごくない?
元々のエンジン(M256)が3000ccなのでこんなものかもしれませんが、流石Sクラスに搭載されるだけあって完全にターボラグを埋めてくれそうなスペックです。M256には更にモーターアシストによるマイルドハイブリッドシステムも付いてますので最大22ps25.5kgm!?が出力に足されSクラスの車重約2tを物ともしない凄まじい加速をしそうです。
HKSの方はBWの圧に合わせブースト40kpaで1714rpm、ブースト上限値60kpaだと1500rpm
2500ccのトヨタ1JZですと発進~ゆっくり流す程度なら十分アシストしてくれる感じですね。
排気量が小さめなエンジンなら楽しい加速になりそうですが、3000cc以上は厳しそうでしょうか。
計算ミスがあっても暖かい目で見てやってください。