エンジン暖気運転の必要性
暖機運転をしないとどういう事が起こるでしょうか
エンジンなどの精密な製品は温度での変化、膨張を加味して丁度いい温度になった時に部品が丁度いい寸法になるように設計されています。
という訳でエンジンが完全に冷え切った状態では、部品間の隙間が大きくなります。
無駄な隙間があるとガタつきますし、そこが摩耗しやすくなってしまいます、幸いな事に温度が低ければオイルの粘度は上がり油膜も厚く保護力が上がってくれますが、冷えた状態で高い負荷をかけるのは避けた方が良い事は明白です。
他にも燃料の霧化の悪化、ピストンとシリンダの隙間での吹き抜け、温まるまではある程度仕方ないですが、冷えた状態で負荷をかける事で不完全燃焼気味になり、ブローバイガスより増え、つまりエンジンが汚れやすくなります。
と言ったような弊害がありますが、出勤や外出時に悠長にエンジンが温まるまでアイドリングさせておく暇はないでしょう。
私が行っているエンジンが温まるまでの方法をご紹介します。
まずエンジンをかけ、エンジンオイルが全量撹拌されるイメージで1分程アイドリングをさせます、そこから、水温が上がり始めるまで、なるべくゆっくりと走行します、交通状況がそれも許さないことも有るでしょうが、出来る限りで良いのです、その間にミッション含む駆動系、足回りのダンパーやブッシュ類も多少温まって来るでしょう。
水温が上がり始めたら常用域2~3000RPM程度を上限に走行し、水温が上がりきったら暖気終了です。
あくまで私なりの方法ですが、冷間時からエンジンかけて何も考えず走行するよりはエンジンはもとより、車体全体にも優しいのではないかと考えます。