メンテナンスフリーバッテリーの再生(後編)

良い子は真似しないように!

バッテリー液

バッテリー液を容器に出しました。

黒いのはこじ開けた時の破片ですね、その他に硫化鉛と思われる白い粉が沈殿しています。

CNT

CNTを入れると液中の電導が良くなるのと、電極が硫化鉛に覆われても導通性を確保しバッテリー劣化を低減してくれるらしいので、入れてみました。

(バッテリー補充液に入っている有機ゲルマニウムなども、この効果を狙った物のようです)

1セルに耳かき3杯くらいでしょうか↑

バッテリー液を戻す

ストレーナーで濾してバッテリー液を戻します。

硫化鉛が戻らないようにゆっくり注ぎます、残った液は鉛を含んでいるので廃棄予定のバッテリーに入れて引き取ってもらうか、専門の処理業者に引き取ってもらいましょう。

絶対に流しの排水溝やそこらに捨ててはいけません!

電圧

テスターが手元になかったので、充電器で電圧測定、まだ充電はしてません。

溶液戻した状態で電圧は11.7Vでした

補充液(または希硫酸)を適切な水位、電極が隠れるくらい入れ、14V(容量の7~8割)まで充電しました。

バッテリー液の比重を計るのを忘れていました、できれば計って正しい硫酸濃度にしてください。

充電時は水素が発生するので換気の良い場所で火気厳禁

スチロールPP蓋

最後に高密度発泡スチロール板を接着し蓋としました、押すと凹むので多少の凹凸があっても密着してくれます
このままだと強度的に不安なのポリプロピレンのシートを上に貼りました。

揺すると液があばれてジャブジャブ言うのでゴム栓かなにかで中蓋をした方が良さそうですが、傾けても液漏れはないので、とりあえずこのままで試用する事にしました。
追記・激しく揺れたり蓋の劣化のせいか液漏れが発生しましたので、シリコンコーキング剤などでしっかり蓋をした方が良いかと思います。空気抜きの小さい穴は塞がないか小さい穴を開けるようにしてください。

さて、復活してるでしょうか…

自動車に接続して、緊張しつつキーを回します、以前満充電したときよりも元気にセルモーターが回ってくれました!

そもそも、この自動車を買った時に付いてたバッテリーで買った当時も充電しても14V行かなかったんですよね、すでにその時点で相当劣化していたのでしょう。(新品との話だったはずですが元々の性能が悪かったのでしょうか)

経過観察はしなくてはなりませんが、以前よりバッテリーが元気になったのは間違いないので、復活成功です。

 


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