初期慣らし運転、当たり付けは必要?不要?

慣らし運転は私がバイクや自動車を乗り始めたXX年前でも不要論がありました。

「現在(当時)は工作精度が高いから不要、いやいや、やったほうが間違いない」といった感じで雑誌記事に書いてあったり仲間内で会話したりと、やらないよりはやった方が良いと言うのが通説でした。

当時より更に工作精度が上がり、表面処理、コーティング技術なども高度に発達した現在はどうでしょうか。

やらなくても故障はしません、ですがやったほうが良いのは間違いないのは現在も変わらないのではないでしょうか。

どんなに工作精度が上がっても、削り出したり鍛造、鋳造した跡や歪は必ず残りますし、工業製品は必ず公差があり、不良品もゼロにはできません。

それらの影響を最小限にすると同時に、初期不良の洗い出し、エンジンやミッションデフだけでなく、足回りや、ステアリング、ペダル…などなどのグリスやオイル馴染みやゴムブッシュ、ボルトなど連結部が据わるまで丁寧な運転をし、必要以上の摩耗を防止するために、慣らしをするメリットは無くならないのです。

産業機械でも慣らしはしますし特に精密なものほどしっかりとやります、超高級車などは事前に慣らしを終わらせて、調整して出荷というメーカー車種もあります、これらは慣らしの効果の裏付けになりますよね

慣らし運転はその後の故障率とフィーリングに結構な違いが出ると思います、公差のばらつきで当たり外れがある車種というのが昔はありました、慣らし運転はその当たり外れをなるべく外れ側にならない様にすると言うことだと思います。

ちょっと添加剤と似てますよね、通常の場合入れなくても壊れはしないけど入れれば、ちゃんと効果があり性能低下を防止してくれます、競技などでシビアな状況ですとギリギリの状態で故障しなかったりなんて場合も多々あるでしょうし、シビアな状況でなくとも、壊れず調子悪い位で踏ん張ってくれる時もあるでしょう

慣らし運転は未だに必要だと、私は結論づけます。


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