機械式多板クラッチ式LSDの慣らし方法
機械式リミテッドスリップデフの慣らしブレークイン
慣らし運転を行うことで、初期不良防止、性能の安定化、長寿命化が期待できます。
なぜ慣らしが必要かと言うと新品の状態では設計公差での誤差や加工痕などがあり、いきなり高負荷をかけると、必要以上の摩耗が起き設計上の性能が出ない事が発生したり、寿命が短くなります。
潤滑油が部品になじんだり、部品同士が摺動、擦れ合い徐々に設計上の動作になります。
これはLSDに限ったことではありませんが、LSDや一部のエンジンでは特に重要です。
ですので自動車が走れる広い場所があればハンドルを左右深く切りながら8の字を描くように30分走行します。(去年LSDの慣らし運転やりましたがその時は街乗りや、峠道ドライブなどで1000km走行後にダム湖の駐車場で8の字30分やりました)
その後1000kmくらい街乗りして、デフオイルを交換して慣らし終了になります、順番はどちらでも良いと思いますが、負荷の軽い街乗りが先のほうが良い気がします。
やる場所がない場合は1000~2000kmくらいの街乗り、また近場に峠やワインディングロードがあれば、そこで負荷がかかりすぎない流す程度の速度でハンドルをなるべく深く切る様な走行を時々少し挟むと良いでしょう
慣らし運転にはテンペラメントルブZnDTPを上限濃度まで入れると理想的な当たり付けを行うことができます。
慣らし後も使用しつづけますと摩耗防止しLSDの効きの向上させ性能の維持と長寿命化を期待できます。