ウォーターインジェクションとは

みなさん水メタノール噴射システムをご存知でしょうか

世界大戦時に我が国でも航空機に使用された歴史ある手法です

エンジンの吸気ポート内に水を噴射し冷やすことでノッキングを抑えたり、また水の蒸気圧によって出力向上を計る技術で、最初は飛行機での採用でしたので、高高度を飛ぶ飛行機は氷点下が当たり前、それで不凍液にするために水メタ混合になっているだけで、水だけでも問題はないようです。

レースの世界ではラジエーターやインタークーラーに吹きかけるシステムも包括して水噴射システムと呼ばれているようです。

数年前にBOSCHが水噴射システムを発表し量産車では初のBMW M4 GTSに採用され、最近もまたBOSCHとBMWが共同でシステムを開発するというニュースがあり、着々と開発は進んでいる様です。

BOSCHの説明を読む限り水補給などの問題なのか、多く噴射しないようで燃料でエンジンを冷却するフューエルクーリングで使用する燃料の代わりに水を噴射する感じみたいです。

実は私もサーキットで使用しております、アクセルを踏んでいる時だけ一定の圧で噴射する簡易的なものですが。

使用すると明らかにトルクが上がりますし、ターボブーストも早く効くようになります。

フルコンで制御するつもりが↑の仕様で1年以上経過してしまいました。

日本ではマイナーみたいですが、北米ではメジャーのようでタンクポンプノズルコントローラのセット商品などが販売されております、セッティング次第で馬力が最大20%アップだそうでNoSと遜色ない性能みたいです。

NoSは亜酸化窒素や追加の燃料が必要で、ここぞという時しか使えない代物…

水メタ噴射は全く弊害無いとは言いませんが、ランニングコストは最低精製水だけで寒い時はプラスメタノール(ウィンドウォッシャー液がよく使用される)それでいてNoSより積極的に使えてパワーアップは遜色ないと、かなり有用そうなのに流行りませんね

しかしメタノールは金属への腐食性があるのでご注意を、ウィンドウォッシャー液にはサビ防止剤と界面活性剤が入っているので腐食防止にも効くでしょうから、うってつけです。

 

追記

加給エンジンで20%、NAエンジンで10%アップ馬力向上を狙えるようです、水メタノールを噴射することで吸気を冷却しノッキングを防止し点火時期を早めたり加給を上げて熱効率向上させることでパワーアップするというメカニズムのようです、NAの場合は更にメタノールを炭化水素源として積極的に利用しパワーアップを図るようです。

ECUセッティングナシのポン付けでも冷却効果により吸気効率の向上、水メタノールの蒸気圧でのパワーアップの恩恵は得られそうです。


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