エンジンと極圧

エンジン向けの潤滑添加剤でも極圧性能の高さを売りにしている物がありますが、果たして必要なのでしょうか?

極圧の事に関してはこちらをご覧ください。潤滑性能の種類

極圧状態とは油膜が途切れ部品同士が微細に擦れている状況ですが、どういう時に発生するでしょうか

まずエンジンを停止させてから時間をおいてオイルが落ち切った状態でエンジンを始動するいわゆる、ドライスタート時。

サーキット走行などで過酷な状況でのエンジンに高負荷がかかる時、熱で油の粘度が下がり、油膜が薄くなったり、部品に通常より高い圧力がかかった時に油膜が切れ接触します。

上記の理由からドライスタートまたは過剰な負荷がかかった時に起こると考えられます。

ドライスタートは程度の差こそあれすべての車両に起こることですし、ドライスタート時はエンジン摩耗の割合の多くを占めるとの事、このダメージを軽減するにはWS2など被膜を作ってくれる潤滑剤が有効です。

もちろんZnDTP、MoDTCによって作られた被膜や、微量に残ったオイル中の成分も摩耗を防止してくれるはずです。

後者はスポーツ走行などしない方ならば、あまり関係ありませんが、小排気量のバイク、軽四で高速道路走行などでも起こり得ます。

それらによく効くのはZnDTPMoDTCを含んだ添加剤でしょう。

 


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