添加剤ガイド

固体系添加剤・IF-WS2、WS2粉末、CNT

IF-WS2が摩耗、摩擦、極圧性能が最上です、ついでWS2で廉価版と言った感じです、また両方の使用で相乗効果を狙えます。

また即効性としてはOWーFM>IF-WS2>WS2です、単純な比較はできませんがWS2はだんだん良くなり、長く効いてくれます。

CNTは繊維状で摩擦軽減は球状フラーレン構造のC60やIF-WS2の方が優秀なようですが、ナノサイズなので同様に微小な傷やヒビを埋める効果もあり、また繊維でありますので接触面積が球状のフラーレンより広く、耐焼き付き性は高いです。軽コンパクトカー二輪車などの競技で焼付き防止の為使用するのが良いと思います。その他ギヤミッションオイルや湿式クラッチへの耐荷重向上、摩耗防止に

油状添加剤・MoDTC、ZnDTP、OWーFM

金属と油の分子を結合させた油状成分で熱や摩擦が加わるとその部分に固体の保護膜を作ります、また他の保護膜の定着を助け合う働きもありますので、MoDTC、ZnDTPまたはWS2など定着性のある添加剤との併用もおすすめです。副次的効果で酸化防止作用もあり、余ったオイルなどに少し添加しておくのもおすすめです。

ベースオイル系添加剤・アルキルナフタレン・PAO

分類的にはベースオイルですが、様々な効果があるので添加剤的に利用もできます。AN、PAO共に粘度指数(温度による粘度変化、数値が高いほうが変化が小)が高いので粘度調整剤としてご利用できます。

アルキルナフタレンの効果は万能薬といった感じで、オイルを酸化や分解から守り、これ自体の潤滑性も良く、強く厚い油膜を形成します、また添加剤を溶かし込む力が強く、他の添加剤の働きを助けてくれます、またこれだけの性能を有しているのに特にデメリットがないのが最大の特徴ではないでしょうか

PAOはとにかく丈夫で粘度が下がりづらく、同粘度の他のオイルよりトラクション性、油の引きが弱いのでギヤなどの回転体とオイルの間に発生する回転撹拌ロスを低減してくれます。また分子が強固なのでせん断破壊を受けづらく特にギヤ、トランスミッション、デフなどにおすすめです。

DIパッケージ(4サイクルエンジンオイル用)

直訳すると分散・阻害(劣化、酸化)パッケージで、名が示す通り、分散清浄劣化防止をまとめたパッケージ添加剤ですが、これらは規格に沿って作られるので、その規格に適合出来るような構成になっており、近年の規格では環境配慮、省燃費性、耐摩耗などが規格規定にありますので、追加で入れることで